榎本事務所新刊紹介『マンガ・イラスト・ゲームを面白くする異世界設定のつくり方』
2021.05.20
2021年4月28日(水)発売
『マンガ・イラスト・ゲームを面白くする異世界設定のつくり方』
(著:榎本秋・榎本事務所/発行:技術評論社)
ファンタジーには欠かせない「異世界」。
存在しない世界をイチから作るには、どれだけ想像力を働かせることができるかにかかります。その世界の成り立ちや住んでいる種族、文化についてきちんと設定を作ることができれば、キャラクターやストーリーに説得力が生まれます。
本書では、設定の矛盾や破綻なく「異世界」を作るポイントやまとめ方を解説しました。あなただけのオリジナルの世界を作ってみましょう。
目次
1章 面白い作品を作るために
- なぜ魅力的な作品が作れないのか
- 魅力的な作品には魅力的な設定がある
- くらしや日常の積み重ねが世界設定をつくる
- 史実や現実の「掘り下げ」も立派な世界作り
- ◆コラム どこまで世界を作り込むのか
2章 世界設定を作るプロセス
- おおよその舞台を決める
- 要素を配置し,世界を作る
- 人々の生活や社会形態を創造する
- 設定の矛盾を整える
- ◆コラム 設定は”小出し”に
3章 自然環境の設定を考える
- ゲーム的世界観との向き合い方
- 地図が正確とは限らない
- 「未知の地」の危険と魅力
- 気候・地形・植生
- 風土と価値観
- 鉱物資源と文化
- 海はどこまで続くのか
- ◆コラム 資料の重要性
4章 魔法の設定を考える
- 魔法とは?
- 魔法のメカニズム
- 魔法で治療できる世界で薬草は売れるのか
- 魔法が生み出す社会問題,トラブル,犯罪
- 魔法と化学
- 魔法と宗教
- ◆コラム 世界観に合わない描写とは
5章 モンスターの設定を考える
- 狼や虎がモンスターだったころ
- モンスターの作る生態系
- モンスターのいる日常
- 治世のあるモンスター
- 人間との距離・利害が敵味方を決める
- ◆コラム 固有名詞をどのくらい使うか
6章 人々のくらしを設定する
- “どこにいるか”で変わるくらし
- 文化レベル,技術レベルで変わるくらし
- エネルギー資源は?
- 文化の違いを出すには
- 特殊な環境とくらし
- 異存在との関わり
- 遺跡・オーパーツと古代文明
- ◆コラム センシティブな問題はあえて無視する
7章 社会形態を設定する
- 政治と国家の思想
- 社会のあり方と人々のくらし
- 地域スケール,世界スケールで見る
- 異世界,別世界における職業
- 異世界の社会問題
- ◆コラム いかにハッタリを効かせるか
8章 設定の矛盾を解消する
- 設定と設定は矛盾する
- キャラクターの視点で考える
- 地図と年表
- 「あえて矛盾してもよし」という勇気
- ◆コラム 「歴史学者の視点」で未来から見る
9章 コンセプトから設定を組み上げる
- この章の構成
- かつて高度な文明があったファンタジー世界
- サンプル「託宣のある世界」
- 巨獣世界
- ◆サンプル「巨獣と兵器」
文明が破滅した世界
- ◆サンプル「電子の神とレンジャー」
空を飛べる世界
- ◆サンプル「大いなる翼の遺産」
水に沈んだ世界
- ◆サンプル「三つの種族」
複数の次元
- ◆サンプル「流れの果ての世界」
付録 異世界チェックシート
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