小説の書き方を本から学ぼうと考える方は多いもの。しかし世の中には様々な小説の書き方本があるため、どんな本を選べばいいのかわからない方もいらっしゃると思います。
売れる小説、多くの読者に愛される小説を書くためにはセンスが必要です。小説の基本的な書き方を紹介した本はたくさんありますが、それだけでは「小説のセンス」まではなかなか磨けません。そこで参考になるのが「すでに出版されている小説」です。
商業流通の世界で成功している小説は、プロのテクニックと技法の参考書といえます。
ここではエンタメ小説を書きたい、もっと上手くなりたい、そんな方に向けて小説の書き方を学ぶために参考になる作品をプロ小説家・編集者の目線からご紹介します。
目次
売れる、読まれる小説の書き方を把握するためには「読む」ことが一番の勉強になります。しかしただ読んでいるだけでは、効率的とはいえません。
はじめの心構えとして以下の3つポイントに気を付けながら本を読み、得た知識を創作のために活用しましょう。
自分が書きたいジャンルの傾向や、どんな作品が人気を得ているか、同じジャンルの中で少ないパターンは何かを調査しながら読みましょう。
既存作品を読みながら「表現方法」や、自分が面白いと思った「話の流れ」、「展開の描写」などを参考にしましょう。
なかでも売れ筋、ヒットしている作品は必ずチェックするのがオススメ。読者はどのような作品を好むのかを知ることは、プロ小説家にとって大切なことです。
長い間多くの読者から人気を得ている定番作品には、多くの場合「共通したテクニックやパターン」が存在します。多くの定番作品に触れ、創作の参考にしましょう。
上記のポイントを押さえつつ「読む」ことで、市場に流通する小説とはどのようなものかを把握できます。せっかく本を読むのなら、ぜひ意識して活用してみてください。
※ここでご紹介した本を創作に活かす方法について詳しく知りたい方は以下の記事も合わせてご覧ください。
小説を書くための文章力を上げる方法【読んで書くトレーニング】
ここからは「読んで書く」練習法にふさわしい名作をプロの目線からご紹介していきます。興味をひかれる小説が見つかったらぜひ課題図書にしてみてくださいね。
魅力的なキャラクターは小説の要です。既存作品を研究し、どんな描写が登場人物を光らせるのかに注目してみましょう。
キャラクターの魅力、レベルの高い一人称、仕掛けの多いストーリー構造など参考にできる部分が多くあります。
青春ラブコメの人気作。恋愛関係はもちろん、メインキャラクターたちそれぞれの事情、気持ち、物語の中の変化が丁寧で上手く表現されています。
魅力的なヒロインたちはもちろんのこと、二刀流にして黒衣の剣士、主人公のキリトのかっこよさに痺れた読者は多いのだとか。
いわゆる異世界ファンタジー作品。しかし青春ものとファンタジーを組み合わせたようなキャラクターたちの精神性は、現在の若者に近い特徴があります。複数ジャンルを組み合わせた際、キャラクター作りの参考になるはずです。
超人ではなく普通の、しかし強い意志やモラル、譲れないものを持った人々が頑張る様子を丁寧に描いているところがお手本になります。
大人気の定番作品からは得るものがたくさん。多くの人から愛される理由はどこなのか、探りながら読んでみましょう。
キャッチーなキャラクター、テンポの良い文章、心に残るテーマ性のある作品です。若者向けエンターテインメントとして非常に完成度が高い作品といえます。
設定・テーマで考えさせる作品の大定番。作品への発想の内容・仕方を参考にしましょう。
日本におけるスケールの大きな異世界ファンタジーものの金字塔。若者の成長、戦争や政治のダイナミックさなどがお手本になります。
現代・近未来バトルものとして、ハッタリの効いた設定や、コミカル展開とシリアスのバランスなども参考になり、オススメです。
経済もの、職業ものとしてリアリティがある一方で、キャラクターが立っていてストーリー展開がドラマチックです。
小説家を目指すなら、ため息のでるような美しい文章を書きたいものです。どうすれば魅力的な文章になるのか、名作と呼ばれる作品にはどんな文章がふさわしいのか、じっくり研究してみましょう。
芥川 龍之介 著『トロッコ』『羅生門』など諸作品
文章・描写面での良さはもちろん、短編が多いため読書(研究)のハードルが比較的低くなります。
予想もしない展開は読者を惹きつけます。オチがどうなるか、自分ならどうするのか、考えながら読んでみましょう。
巨匠、星新一の作品は650〜15,000字で収まるものがほとんどです。長すぎると展開を予想しにくいため、考えながら読むにはこのぐらいの文字数が好ましいでしょう。意外性のある展開が多いため、考えがいがありますよ。
童話や児童文学の代表的な作品は、子ども向けであっても単純とは限りません。むしろイメージを広げる隙間やメッセージ性が強く「読みながら考える」のに最適といえます。
神話こそ想像の余地が大きく、いくらでも「こういう展開もありなのでは?」と考えることが可能です。
「文学を読む」と聞くと少し身構えてしまう人も多いかもしれません。しかし魅力的な小説を書くために欠かせない能力である、「表現力」や「読解力・想像力」を自然と身につけるには、古典の名作が最適です。
表現力(台詞と地の文のバランス、どんな描写をすれば読者に意図が伝わるのか、など)は、たくさん小説を書いていても、それだけではなかなか身につかないものです。
書きたいジャンルの流行やお約束を知るためには、近年ヒットしたエンタメ作品を読むのが大変参考になります。しかし、名作と呼ばれる「文学」には、美しい日本語表現など、小説を書くための基礎にあたる部分を学ぶヒントが詰まっているのです。
また文学作品によく見られる「ぼかし」も、重要な要素です。文学におけるぼかしとは「読者に思いを巡らせるきっかけ作り」や「想像の余地」を意味します。そのため古典の名作をたくさん読むと、読解力(言外の意味、行間を読む力)が身につきます。
読解力が鍛えられれば「何を書いたら面白い作品になるのか」「どういう表現をすれば読者に感動を与えられるのか」これらの感覚もつかめるようになるため、あなたの創作の強い味方となるはずです。
ここでは、表現力や読解力、想像力など小説の基本を学べる文学の名作をご紹介します。
この物語では、主人公(下人)にどのような心の動きがあったのか、はっきりと描写されていません。また、物語の後に下人がどのような行動をとり、どのような人生を歩むのかも書かれていないのです。「下人は何を思ったのだろうか」「その後、彼はどうなったのだろうか」と想像力を働かせながら読んでみましょう。
「藪の中」というタイトルが、「真相がわからない」という慣用句になるほど、世間に影響を与えた作品です。ストーリー構成が、物語を時系列に並べたものでなく、「証言の集まり」になっていることで、ノンフィクションのような雰囲気を演出しています。数人の証言によって、見えなかった部分が少しずつ補われ、大まかな真実が見えてくるスリリングな構成で読者を引きつけます。
主人公のキャラクター性に注目しましょう。メロスは衝動的で、こころの弱い(親友を見捨てかける)面も持つ性格の人物です。完ぺきではない、人間臭いキャラクターであるからこそ、読者の共感や同情を受けやすくなります。その主人公が覚悟を決める「心の美しさ」が胸を打つ作品です。
「心(内面)が体(外見)に投影され、そのうち内面に浸食されてしまう」というメッセージ性に注目。主人公が虎に変身した理由を明かさないことで、より精神的で奥深い物語になっています。「自己が変化する恐怖」はホラーの定番。自分が自分でいられなくなる、自我が何かに浸食されていく、そんな状況はエンタメにも活かせるシチュエーションです。
山賊と、8番目の妻という正反対のキャラクターによって、お互いの特徴を対比させる設定が見どころです。「登場人物の性質を対比させる」キャラクターの配置は、現代のエンタメ小説に通じるものがあります。うまくアレンジできればお互いの違い(魅力)を引き立てる主人公・ヒロイン像が作れるでしょう。
女性の地位が低かった明治の日本において、結婚とは、離婚とはどのようなものだったのでしょうか。「理不尽な社会への告発」という重いテーマ性を、「耐え忍ぶ美徳」のオブラートに包んで表現している手法に注目です。不幸な境遇に耐えることは当時の常識において美徳だった、という時代背景が生かされた悲しい物語。繊細な心理描写で思わずヒロインに同情してしまう表現技法にも要注目です。キャラクターの心情に寄り添った描写の参考になります。
古来から怪談や妖怪ものには「ルール」がつきものです。「見るなの禁忌」とも呼ばれ、世界中の神話、民話の題材としても知られています。「見るなの禁忌」のようなホラーや怪談風のシチュエーションを小説に取り入れるとき、「その怪異にどのようなルールがあるのか」「キャラクター達は、ルールに対してどのような思いを抱くのか」「娯楽作品に絡めるにはどのような形で登場させるのが最適なのか」を考えることが重要です。この作品はその部分で大きなヒントを与えてくれるでしょう。
悲劇や感動をより大きく感じさせるためには、どのような要素が必要なのかという部分の参考になります。本作は、当初良好だった関係性が崩れることで、悲しみがより大きく感じられる構成です。人間の「優しさ」や「愚かさ」などをエンタメ作品にどのように活かせるかを考えながら読んでみましょう。
主人公の独特な価値観に注目して読みましょう。彼の価値観は一見理解しがたいものですが、抒情的(心情を吐露する様)な表現で描写されているため、読者の共感を誘います。詩的で抽象的な表現は、文章を美しく見せる効果があります。美しい表現の数々が読者の想像力を引き出し、共感を覚えさせ、物語に引き込んでいくのです。
※日本の古典作品に興味を持った方は、以下の記事も合わせてご覧ください。文豪の名作を現代の小説に生かすヒントが学べます
小説の語彙力・表現力・発想力を「名作」から学ぶ! おすすめ小説を分析
物語に笑いの要素があることは大きな強みになります。長い物語でも、ちょうどいいタイミングで笑えるシーンがあると、スイスイと楽しく読めるものです。
ギャグやコメディシーンを自然に読者を笑わせる秘訣は、「会話文の面白さ」に他なりません。シリアスなストーリーでも、会話文のセンスがいいと、キャラクターが魅力的になり、ファンになってもらえることも多いもの。ここではセリフ回しの勉強になる作品をご紹介します。
未来の銀河を舞台にしたシリアスな物語ですが、会話のテンポの良さや皮肉・毒舌が面白さを生んでいます。多様な登場人物がいるなか、すべてのキャラクターが魅力的に描写されている点にも注目して読んでみましょう。
若き国王と異世界から落ちてきた少女の活躍を描いたファンタジー小説。少女リィ(元の世界では男性)のキャラクター設定も独特なもの。まじめな会話なのにクスっとさせるセリフ回しがセンスの良い笑いを生み出しています。
架空の日本を舞台に「本」を守る図書館(自衛組織)と国家権力の争いをメインテーマとしていますが、アクションあり、青春ラブコメありのエンタメ作品です。登場人物の魅力を前に出した描写とリズム感の良い会話シーンが、創作の参考になるでしょう。
軍事武装組織に所属する主人公の活躍を描いたハードアクションの名作。シリアスなストーリー展開に緩急をつけるギャグが魅力的です。小気味よい会話文はぜひコメディシーンのお手本にしてみましょう。
シリアスな小説にもクスッと笑える部分があると、読者の心を掴むポイントになります。
ギャグ、コメディのシーンは、やりすぎると寒くなることも多く、適度なバランス感覚が重要になってきます。
ここでは笑えるシーンのバランス感覚を知り、センスを磨くために参考になる本を紹介しましょう。
品の無さとおもしろさ。境界線のギリギリを行くセンスが学べます。SFものならではのかっこよさと、ギャグの落差。壮大な世界を舞台に繰り広げられるコメディーのギャップが楽しい作品ですので、その絶妙なさじ加減を楽しみながら吸収しましょう。
半額になった弁当を巡って、閉店間際のスーパーマーケットでバトルが繰り広げられる、という設定のおもしろさ(くだらなさ?)と、大まじめなキャラクターの言動が笑えるポイントです。ハラハラ、ドキドキする熱い展開とコミカルな要素。笑いの基本である「緊張と緩和」が学べます。
個性豊かなキャラクターと最強ヒロインが魅力的な人気作品です。コミカルとシリアスのバランス感覚はコメディの参考になります。
未熟な弱小パーティーが成長していく感動巨編……と思わせつつ、登場人物のドジでおっちょこちょいなエピソードが生む、ほっこり感のある笑いが特徴です。
兄と妹の家族愛を軸に、ハーレム、ラブコメとおいしいとこ取りの人気作品です。魅力的なキャラクターが数多く登場するのも見どころの一つでしょう。
ライトノベルのパロディーネタが多く、ギリギリの下ネタについニヤリとしてしまう作品。ジャンル小説の雰囲気を知るにはうってつけかもしれませんね。
根暗で卑屈な主人公がその「ひねくれっぷり」を武器に学園の問題を解決? していく様子がコミカルです。
※小説に生かせるコメディ・ギャグパートの書き方を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください
コメディ・ギャグ小説の書き方
主人公の手に汗握る「冒険」は小説の見どころになります。読者がまるで自分の経験のように感じ、のめり込めるようなシーンを作るには徹底した下調べをして、リアリティのある描写をすることが大切になります。
本来、自分で出かけたり体験してみるのが一番有益な情報収集になりますが、実際に取材に行くのが難しい場合、参考になるのは以下の本です。
行ったことのない土地を舞台とする場合、ガイドブックや紀行本が参考にするのがオススメです。その土地の景勝地や名物など、創作に役立つ情報が得られます。じっくり読みこんで想像力を働かせて、リアリティのある描写に役立てましょう。
現実的な冒険を描くなら、エベレストを舞台にした正統派冒険小説『天空の回廊』や、本格派山岳小説『春を背負って』『劒岳 点の記』などが、リアリティある描写の参考になります。
※リアルな冒険物語が書きたい方は以下の記事を参考にしてください
冒険小説の書き方
小説の舞台が魅力的であれば、読者はそれだけでワクワクと物語に引き込まれていくものです。魅力的な世界観を作るためにはしっかりとした作り込みが必要になります。現実ものである場合はもちろん、SFやファンタジーの世界が舞台であったとしても、リアリティのある世界設定が大切です。ここでは世界設定を作るときの参考になる作品をご紹介します。
日本史について下調べをするなら定番の資料です。
ファンタジックな要素を中心とした事典のような本を数多く出版しています。
幻想、歴史を調べたいなら、事典・百科系統の本を多く刊行しています。
社会派の要素を物語に取り入れたい場合など、「世界」を知りたいなら当シリーズがオススメ。世界の政治・経済・社会・文化・生活などの情報が掲載されています。
既存のヒット作品や名作は往々にして「タイトルが秀逸」という共通点があります。読者が一番に目にする部分です。どんなに素晴らしい内容でも、タイトル次第で手に取ってもらえないことも起こりえます。ここではヒット作を参考にタイトルの付け方を学びましょう。
夏目 漱石 著『こころ』
谷崎 潤一郎 著『秘密』
小説のテーマからタイトルを付けたのが以下の作品です。シンプルながら作品のテーマ性が読後も深く印象に残ります。
谷川 流 著『涼宮ハルヒの憂鬱』
京極 夏彦 著『嗤う伊右衛門』
主人公の活躍やヒロインの魅力などをアピールしたい場合、キャラクターの名前をタイトルに入れてしまうのもひとつの手法です。ただ、人名だけでは作品の内容が想像しにくいという難点も。頭やお尻に別の印象的な言葉をつけて、作品の内容を匂わせる方法も主流です。
志賀 直哉 著『網走にて』
黒木 亮 著『カラ売り屋、日本上陸』
作品に登場する重要なアイテム、国や地域などをタイトルに入れるパターンもあります。物語の舞台がパッと目に浮かび、設定を想像しやすくなります。
鈴木 孝博 著『左遷社員池田 リーダーになる:昨日の会社、今日の仕事、明日の自分』
紀里谷 和明 著『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた 自分と向き合う物語』
伏見 つかさ 著『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
渡 航 著『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』
エンタメ小説で流行しているのが「文章系タイトル」です。タイトルだけで作品の内容を把握できるので、あらすじを読まなくても世界観や物語の内容がわかりやすく、読者にとって魅力的です。
田中 芳樹 著『アルスラーン戦記』
タイトルの末尾に、「〜記、〜戦記、〜志、〜事件簿、〜録」とつけるパターン。「これは何かの記録なのだな」と、読者がはっきりわかる仕組みになっています。
早見 裕司 著『メイド刑事』
筒井 康隆 著『富豪刑事』
あえて「矛盾した・噛み合わない」言葉をタイトルにつける手法も、読者の興味を引くのに有効です。ありえない組み合わせでインパクトを残します。
※小説のタイトルの付け方に関して詳しくは以下の記事をご覧ください
小説のタイトルの付け方
小説が上達するために参考になる作品を紹介してきましたが、小説指南本を読んで勉強したいという方も多いかもしれませんね。
小説の書き方を本で勉強したい場合、注意しておきたいポイントが3つあります。ここでは、3つの注意点とその理由をご説明します。
「小説の書き方」については作者によって考え方が違うことがよくあります。執筆には必ずしも正解があるわけではありません。作者と読者の相性によって、合う合わないももちろん出てきます。あまり多くの作家の指南本を一気に読んでしまうと、何が正しいのかがわからなくなって、方向性が定まらないことも起こりがちです。なるべく自分に合う作家を1人~2人決めて、まずは読んで実践してみるようにしましょう。
どんな仕事も同じですが、現場を知っていると説得力が違います。過去にヒット作を出していたことがある、小説の学校で指導をしている、などの経歴を冠に指南本を出しているケースもありますが、やはり参考になるのは「今の現場」の感覚を持っている人の意見です。プロの小説家を目指すのであれば、プロとして現役で活躍している作家の本を選ぶのが間違いありません。
小説は、そのジャンルごとにルールやお約束があり、「ジャンルが変われば別世界」ということも。プロを目指すならば、自分が書きたいジャンルの雰囲気を知っておくことが大切です。書きたいジャンルで活躍している作家の指南本であれば、細かな作法や独特の雰囲気が掴みやすいでしょう。
※榎本メソッド小説講座 -online- を主催する榎本事務所は、創作支援本を多数出版しています。 まずは自学で小説を勉強したい、という方は是非ご利用ください
自学したい方へ『小説の書き方が学べる本』
読者に伝わりやすい文章表現や、キャラクターを魅力的にする会話文などを書けるようになるには、センスが必要です。
魅力的な小説を書くためのセンスは、文章の勉強だけしていてもなかなか身に付くものではありません。
もちろん持って生まれた才能がないからダメ、というわけでもありません。小説のセンスは、たくさんの作品を読むことで身に付くもの。世の中に流通している作品には「こんな表現があるんだ!」「こんな展開が作れるんだ」という多くのヒントが潜んでいます。
小説の腕を磨くために、書くことも重要ですが、読むことも同じくらい大切なんですね。
※ただし、ぼんやりと読んでいても技術やセンスは身に付きません。読んだ本を最大限に活用し、自分のものにするための勉強法もぜひ合わせてご覧ください
小説を書くための文章力を上げる勉強法は【読んで書く】
この記事は小説家デビューを目指す方を対象に作られた小説の書き方公開講座です。
幅広いテーマで書かれた数多くの記事を無料でお読みいただけます。
榎本メソッド小説講座 -Online- のご案内
お読みいただいているページは、現場で活躍する小説家・編集者・専門学校講師が講師を務める、小説家デビューを目的としたオンライン講座「榎本メソッド小説講座 -Online-」の公開講座です。小説家デビューに向けてより深く体系的に学習したい、現役プロの講評を受けてみたいといった方は、是非本編の受講をご検討ください。
監修|榎本 秋
1977年東京生。2000年より、IT・歴史系ライターの仕事を始め、専門学校講師・書店でのWEBサイト企画や販売促進に関わったあと、ライトノベル再発見ブームにライター、著者として関わる。2007年に榎本事務所の設立に関与し、以降はプロデューサー、スーパーバイザーとして関わる。専門学校などでの講義経験を元に制作した小説創作指南本は日本一の刊行数を誇っており、自身も本名名義で時代小説を執筆している。
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